こんにちは。名古屋市内でレンタルオフィスを営むアイ・フジーです。
私達のレンタルオフィスには、個人事業主や、まだ設立間もない会社の経営者様に多くご入居いただいております。
多くの方が以前は会社員だったものの、「やはりいつかは自分で事業を興したい」といって独立された方が多くいらっしゃいます。
さて、いままで会社員だった人が、起業して面倒に思うのが請求や振込などの会計系業務。設立直後こそ本業に全ての時間を割きたいのに、慣れない仕事で多くの時間を取られてしまいます。
ただ、請求業務だけは絶対にしなければなりません。他の会計業務は数カ月分まとめても良いかもしれません。しかし、当然ながら請求しなくては入金されないからですね。
この記事では、毎月末に必ず訪れる請求業務について、独立間もない方が会計業務に時間を取られず、簡単に済ませてしまうための方法を紹介します。
会社員時代は自分で会計業務をする必要がない
会社員時代は、多くの場合、会社の仕組みとして請求業務を担うスタッフがいて、売上の情報共有をしておけば、あとは請求書をつくってくれてチェックするだけ、という流れですよね。
これが、起業して独立した瞬間にすべての業務を自分でこなさなければなりません。
取引先が1〜2社ということであれば、それほど手間がかかるものではありません。
しかし取引先が10〜20社となる場合、請求管理や印刷して封筒に入れて切手を貼って郵送、という流れだけでもかなりの時間を費やしてしまいます。
本来であれば、創業期こそそんな時間すらも惜しんで本業を軌道に乗せる必要があるのに、ビジネスとして何も生み出さないことに時間を取られるわけです。
しかし、この業務をこなさなければ入金がされないわけですから、やるしかありません。
しかも殆どの場合、毎月末のルーティン作業となるのです。
以前はエクセルで請求書を作るのが一般的
請求書作成と聞いて、はじめに思い浮かべるのはやはりエクセルですよね。
インターネット上には様々な請求書のテンプレートが存在しますし、ちょっと探せばデザインがよく使いやすいテンプレートファイルが見つかるでしょう。
しかし、エクセルファイルの問題点として、
- エクセル等のソフトがないと使えない
- 専用のソフトではないので多機能過ぎる
- 管理がファイルベースになるのでわかりにくい
といった問題点があるのも事実です。
ご自身で事業を立ち上げられた経験があれば、頷いて頂ける方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いまならクラウド請求サービスが圧倒的に便利!
この面倒な請求業務、近頃は非常に簡単かつ短時間で済ませることができるんです。
やはりインターネットは世の中を便利にし続けていますからね。
世の中には「クラウド請求サービス」というものが存在しています。
簡単に言ってしまえば、オンラインで使うインターネット上の請求書作成サービスとなります。
ChromeやSafari,Edgeなどのインターネットブラウザを介してWebサイトにアクセスし、そのサイト上で請求書を作ることができるので、エクセルなどの有料ソフトが一切不要なのです。
アイ・フジーのレンタルオフィスにご入居いただいている方の中にも、とても便利に利用している方がいらっしゃいます。
それでは、その「クラウド請求サービス」について、できるだけわかりやすく解説していきますね。
クラウド請求サービスにはどんなものがあるの?
まず、クラウド請求書サービスには現在いくつかの種類がありますので、どんなものがあるのか上げていきましょう。
代表的なものには以下のサービスがあります。
- Misoca
- MFクラウド請求書
- MakeLeaps
- freee
他にもありますが、まずはこの程度を知っていれば問題ないでしょう。
全てのサービスを解説すると、文章が膨大になってしまいます。ですので、この記事では、アイ・フジーと同じ名古屋市にある株式会社Misocaの運営する「Misoca」について解説していきます。
Misocaとは
Misocaは、名古屋市に拠点を持つ株式会社Misocaが運営するクラウド会計サービスです。
私が知る限り、この類のサービスでは最古参と言えるほど長い運用歴を持っています。
このMisocaについて、特徴をできるだけわかりやすく解説していきたいと思います。
弥生会計の系列企業でサービス継続の面で安心
もともとMisocaは、スタンドファーム株式会社という名古屋のベンチャー企業が立ち上げたサービス。
その後幾度かの資金調達を経て、弥生会計で有名な弥生株式会社に買収されて今に至ります。
経営基盤が安定したことで、こういったベンチャー企業が立ち上げたサービスによくありがちな、「収益化できずにサービス終了」といった心配が無いのが、Misocaを利用する上での大きなメリットだと感じます。
請求書は、当然後から見返すこともあるでしょうし、以前の請求書を複製してあたらしく作ることも多いでしょう。
こういったときにサービス乗り換えを強いられるのは、時間のない事業主にとっては非常にストレスの溜まるものです。
そのような心配がないのが、MIsocaをオススメできるポイントです。
柔軟にアップデートしていて、使いやすさもどんどん向上
Misocaは経営基盤が安定したことで、人員補充も積極的に行っており、機能面のアップデートが頻繁に行われています。
アップデート履歴のページを見ると、頻繁に機能を充実させていることがわかりますね。
また、Webサービスですので、ソフトの買い替えなどの手間もなく、常に最新のサービスを使うことができるところも、魅力の一つとなっています。
弥生会計だけじゃなく、MFクラウド会計やfreeeとも連携可能!
弥生会計に買収された当初、他の会計サービスの連携が維持されるのかが危惧されましたが、何の問題もなく連携できています。
会計サービス連携のページを見ると、詳しく書いてあります。
連携方法などもしっかりと説明されていますので、誰でも簡単に使い始めることができるでしょう。
この機能により、請求した情報が会計サービスに自動で送信されるようになっています。
なんと郵送もしてくれる!
Misocaの大きな特徴のひとつに、自動で郵送をしてくれるというものがあります。
事前に取引先を登録して、住所を設定しておけば、請求書を作って「郵送」をクリックするだけで、数日後には取引先に実際に印刷されて封筒に入れられた請求書が届くのです。
「請求書は郵送で」という企業もまだまだ多く存在しますので、これは便利過ぎる機能だと思います。
自分で印刷するにはプリンターが必要ですし、さらに封筒を用意して切手を貼って、郵便ポストに投函という手間を考えると、その便利さをお分かりいただけるのではないでしょうか。
misocaの簡単な使い方
ここまでMisocaの便利なところを挙げてきました。
ただ、Misocaの最大の魅力はすぐに、誰でも簡単に使えるところだと思うのです。
ここではそのMisocaの使い方を簡単に説明して見たいと思います。
どれだけ簡単に請求業務ができるかお分かりいただけると思います。
何はともあれまずは登録
Misocaはとにかく簡単なのですが、ユーザー登録だけは避けて通ることができません。
といっても名前、メールアドレス、パスワードがあれば問題ありません。
- Misocaのサイトに行って、右上の「無料で試してみる」をクリックします。
- 弥生のサイトに移動するので、「1年間無料でお試し」ボタンをクリックします。
- 登録画面に移動するので、名前、メールアドレス、パスワードを入力して進みます。
- 次の画面で、無料プランを選択します。まずは試してみましょう。
- さらにページを移動して、内容を確認して申込を確定させます。
- 事業登録をします
- 次の画面で、「サービスを開始する」を選びます。
これだけです。簡単。
上記を完了するとMisocaの画面に移動して、1通目の請求書をつくるチュートリアルが表示されますよ!
非常にわかりやすくできているので、一度やってみてくださいね。
請求の流れ
Misocaにユーザー登録したら、再度Misocaのサイトに行って、右上の「ログイン」を押してログインして下さい。
普段の請求書作成の流れは以下となります。
- 請求書作成ボタンを押す
- 予め登録した取引先から請求先を選ぶ
- 請求書に項目と金額を入力する
- 郵送する場合は「郵送する」、メールで送る場合は「メールで送る」を選ぶ
終了です。
簡単過ぎますよね。
特に郵送の場合は、こちらはパソコンやスマホで操作するだけで、印刷、封筒封入、投函まですべて自動的に処理してくれます。
個人事業主であれば、源泉所得税の計算も自動でしてくれて、差し引いた額で請求金額を算出してくれたりもしますよ。
これもまた独立したばかりの個人事業主には嬉しい機能ですよね。
見積もりだってできちゃう
Misocaには請求だけではなく、他にもいくつかの便利な機能が搭載されています。
そのひとつに、見積書作成があります。
見積書の作成も、請求書作成と同様に非常に簡単となっています。作り方は請求書とほぼ同じなので、迷うことも無いでしょう。
ただし大きな特徴として、見積書から請求書に変換できる機能があります。
一度見積書が通ったら、請求時に再度入力する手間が省けるのです。
見積書には
- 取引先
- 見積もり項目や単価、金額
- 消費税や源泉所得
- 請求金額
があり、請求書とまったく同じ情報が入っているので、当然可能にはなりますが、これを誰でも簡単に使いやすく提供してくれているのです。
こういったところにも、徹底的に手間を省いていこうというMisocaの基本的な考え方が反映されていますよね。
請求書から納品書や領収書だって作れます
さらに、請求書から展開して、納品書や領収書を作成することもできます。
こういった機能は、業種によって使う機会が限られてるかもしれませんが、必要な人にとってはあると非常に便利でしょう。
もちろんPDFにして印刷することも可能ですよ。
まとめ
この記事では、いま話題の「フィンテック」のひとつである、クラウド請求サービスについて書いてみました。
事務・会計系の業務は、それ自体では利益を生み出しません。
自分一人で全ての業務をこなさなければいけない創業期には、こういった直接的な利益につながらないけれど、絶対にやらなければいけない業務が大きな負担になってきます。
これを極力手間を掛けずに圧縮するかどうかで、ストレスや売上に変化が出るはずです。
もしあなたがいま、請求書のテンプレートを探しているのであれば、Misocaなどのクラウド請求サービスを使ってみることを検討されるのも、ひとつの方法ではあります。