こんにちは。名古屋市内でレンタルオフィスを営むアイ・フジーです。
この記事は
「そろそろ独立したい!でも資金面がちょっと心配…」
というあなたに向けて書いています。
現在会社員をされていて独立・起業しようとする場合、やっぱり勇気がいりますよね。
そこでこの記事では、アイ・フジーに入居しているテナント様を参考にして、どのように固定費を抑えているかを解説したいと思います。
少しでも一歩を踏み出す助けになればと思いますので、是非最後までお読みください!
起業のアイデアや仕事もある。でも勇気がない
この記事をお読みのあなたは、
「起業したい、でも十分な仕事がすぐに得られずすぐに資金がなくなってしまうのが心配」
と思っているかもしれません。
独立・起業というのは、今までのように営業さんなどに頼らずに、自分で仕事を得ていくことを意味します。
でも、誰もが不安になるのが、本当に思ったような仕事が得られるのかと言うところですよね。
こればかりは、誰も「大丈夫!」とは言えません。
仮に「独立しても仕事出すから、心配いらない」と言ってくれるひとがいたとします。
でも、それだけを当てにして独立するのはおすすめできません。
やはり取引先は複数持つことが重要となります。
でも、独立したばかりの状況では、そんなにうまくいかないことも十分考えられますよね。
これを恐れて、独立に二の足を踏んでいる人は非常に多いのが現状です。
起業には思い切りが必要。でも現実はキャッシュフローが勝負の分かれ目
独立・起業した先輩にお話を聞いていると、多くの方が
「もちろん不安だったけど、やるしか無かった」
とおっしゃいます。
結局独立してしまった後は、何としてでも仕事を得て、収入を得ていくしか無いのが現実です。
ですから、最初は不安でも「エイヤ!」で独立してしまう人も多いと思います。
ただ、少しでも不安を減らしておくのが重要な事は言うまでもありません。
もしあなたが独身でなく、結婚してお子さんがいるなどの状況であれば尚更です。
起業してしばらくは、どこからも入金がない状態が続きます。
仮に起業初月に仕事を受けたとしても、入金は早くて翌月末、納期が長いビジネスの場合、さらに遅くなるわけです。
現実問題として、起業したばかりの会社に着手金を払ってくれる会社はそれほどありません。
それでも法人にした場合は自分の給与を払わなければなりませんし、個人事業主だとしても生活費や営業費などは日々出ていくばかりです。
ということで、起業時にはやはりある程度の資金的な余裕が欲しいのが本音です。
自己資金・融資どちらもで良いのですが、半年ほど入金が無くても運営していけるだけの余裕があれば心強いですよね。
経費節約には固定費を抑えることが最重要
さて、自分で貯めた自己資金であれ、融資を受けたものであれ、どちらもできるだけ減らさずに最初の入金を待つのに越したことはありません。
そこで大切になるのが経費の節約ですね。
起業当初から夜の街に繰り出す人も中にはいるかもしれません(もちろんお付き合いもあるでしょう)が、無駄な経費を極力抑えてビジネスに資金を投入したいところです。
経費の節約は、例えば日々の食事などを抑えることも重要ですが、一番大きいのは年間通して必ずかかってくる固定費と言えるでしょう。
ここをしっかり抑えるかどうかで、起業時のキャッシュフローにある程度の余裕ができることになります。
キャッシュフローに余裕ができるということは、「割は良くないけれど小さくて回転の良い仕事」を受けなくても良くなるということです。
仮にあなたのビジネスが「受託ビジネス」であれば、ある程度長期的な仕事というのは、利益率も高くなることが多いです。
自分の価値(仕事の単価)を落とすこと無く、仕事を選べる状況を作るには、少しでも安定したキャッシュフローが重要になるというわけですね。
それでは、経費節約の大きな要素である固定費を抑えるには、どんな方法があるのでしょうか。
固定費を抑えるポイントはこれ!
固定費を抑えたいのは当然だとして、起業時に発生する固定費とは一体どんなものがあるのでしょうか。
工場設備などを持たない場合、大きくなるのは
- 自分の役員報酬
- 地代家賃
- 人件費
- 車両費や旅費交通費
- 融資の返済
などが挙げられるでしょう。
これらを抑えていくにはどうしたらいいのか。
自分への報酬は十分考えて決定すると思いますし、個人事業主であれば給与という概念がありません。
そこで、固定費を大きく抑えていくには、
- 人件費
- 地代家賃
- 車両費や旅費交通費
といったところを削減することになります。
これらは、様々なサービスを利用することにより、かなり費用を抑えることが可能になっています。
もし起業を検討されている場合は、利用を検討していただきたいと思います。
クラウド系サービスの利用
まず、様々なことをWeb上で処理してくれる「クラウド系サービス」を紹介していきます。
クラウド系サービスには様々なものがありますが、代表的なものは以下となると思います。
- 会計系のサービス
- データ共有系サービス
- 業務アプリ系サービス
これらを使いこなすことによって、おそらくパート勤務の事務員一人分は節約することができるでしょう。
一つずつざっと見ていきましょう。
会計系のサービス
この会計系のクラウドサービスは、起業・独立のハードルを大きく下げる要因となると思います。
今までであれば、ある程度の大きな売上になってくると税理士さんに会計管理をしてもらって、確定申告や決算に備えることがほとんどだと思います。
もちろん税務に明るい人であれば、ご自身で会計系の作業をされることもあるかと思います。しかし、得意でない人の場合無理して会計業務をこなすより、任せてしまって本業に注力するほうがいい場合もあります。
それが、この会計系のサービスを使えば、非常にスムーズに普段の会計系業務を進められるだけでなく、請求管理や確定申告までもカバーしてくれます。
もちろん、Web上で展開するサービスですので、パソコンなどがあれば、自宅でもオフィスでもどこでもできることも強みの一つです。
法人の決算まではかなりハードルが高くなると思いますが、個人事業主の確定申告であれば、かなり簡単に済ませることができますよ。
また、請求管理系サービスは、有料とはなりますが印刷して郵送までをパソコンの画面から操作できるので、印刷して、封筒に入れて住所を記入し、切手を貼って投函という手間全てをカットできます。
会計系の代表的なサービスを紹介します。
データ共有系サービス
次にデータ共有系のサービスをご紹介します。
最近はメールで送るにはちょっと重すぎるデータのやり取りも頻繁となりました。
以前であれば、DVDに焼いて郵送などといったこともありました。少し前はネット上に一時的にアップロードして利用する「オンラインストレージサービス」が主流でしたね。
これが最近はまた進化していて、GoogleDriveやDropboxなどのデータ共有サービスを利用する機会が増えてきました。
これらは以前のオンラインストレージサービスと違い、Web上にずっとデータを置いておくことが可能になったのです。
また、パソコン用のアプリも充実していて、まるでパソコンに保存してあるファイルと同じように管理ができることも特徴です。
メールに重いデータを添付し受信側のメールサーバーが容量オーバーになって返ってくる、というトラブル避けるためにも、こういったクラウドストレージサービスも積極的に利用したいところです。
万一のデータ保管に関しても、最も信頼できる方法となっていますよ。
上記のふたつがメジャーですね。
アプリ系サービス
クラウド系サービスの最後に紹介するのは、業務アプリ系サービスです。
もちろん様々なものがあるのですが、もっとも身近なものを見ていきましょう。
ビジネスでの利用頻度が高いアプリケーションと言えば、Microsoft Officeシリーズですよね。
最近ではGoogleDocument(Spreadsheetなども含む)を利用する人も増えてきましたが、やっぱりまだまだ細かいところは敵いませんし、圧倒的なシェアを持っていることもあり、ビジネスを営む上では必須といえます。
このMicrosoft Officeシリーズにも、やはりクラウドサービスが存在します。
Office365を利用すると、Web上でOffice系ソフトを操作できるようになっているのです。
例えばエクセルを使って数字の管理をしていても、リアルタイムに複数拠点から表示・入力ができるようになっています。
今までであれば、更新したエクセルファイルをメールで送るなどの手間が必要だったのが、一切不要になったのです。
もちろんGoogleDocumentでもほぼ同様のことが可能になっているので、必ずしもOfficeが不要だ、という人はGoogleDocumentを選択することもあるでしょう。
また、Googleのクラウドサービスの先駆けといえばGmailですね。
Webメールというのは以前からありましたが、やはり総合的な使い勝手で言えば圧倒的です。
会社のアドレス宛のメールをGmail宛に転送しても、転送元のアドレス別で管理して返信も会社アドレスで可能など、スマートフォンを使ってスピード感あるコミュニケーションを取る場合には必須といえます。
これらのアプリ系サービスも上手に利用することで、すべて手元でできるようになり、何でも自分でやる必要のある創業期には大きな助けとなってくれるでしょう。
最初は雇用を極力我慢、外注化に注力
起業して会社などを立ち上げた当初は、何でも自分でやる必要あります。
ただ、単純作業など、決して経営者がやるべきではない仕事というのも、多く存在するものです。
これらをすべて自分でやっていては、本来注力すべき仕事、〜例えば営業など〜に割く時間を取ることが難しくなってくるのです。
売上が伸びて来れば、それだけ庶務業務が増えることも意味します。
こういったときに、いきなり教育コストがかかる上に様々なリスクがある雇用をするのではなく、極力外注で済ませることを選択したほうがいいでしょう。
今はクラウドワーキングが普及しており、単純業なら簡単に作業者が見つかるでしょう。
また、デザイン業務やWeb制作業務も、自分が本来やるべきこと以外は基本的に外注するのが良いでしょう。
もちろん雇用に比べて、外注というのは管理コストが多くかかります。特にコミュニケーションコストは外注が圧倒的に大きくなります。
しかし、仕事がなければ発注しなくて済むわけですから、人件費という固定費から外注費という変動費に変えることができるのです。
外注パートナー探しが容易になった現代では、無駄な雇用を極力抑えて外注パートナーと共生することが、固定費を大きく抑える秘訣です。
設備や備品は持たずに共有
会社を立ち上げたり、個人事業主として独立した場合、様々な備品・設備を取り揃える必要がありますよね。
もちろん最近では全ての業務をノートパソコン一台でこなす、IT系のビジネスマンも増えましたが、多くの場合は
- 事務所や打ち合わせスペース
- コピー・プリンター
- パソコンのモニター
- オフィス家具
- 社用車
などが必要となると思います。
打ち合わせは全部カフェで、というわけにもいきませんしね。
これらのものって、実は今は必ずしも所有しなければいけないわけではないんです。
それが「シェア」の概念ですね。
要は一つの事業体では持て余すけれど、みんなで共有して利用するとちょうどよいというものですね。
代表的なところだと、カーシェアリングやコワーキングスペース、シェアオフィスやレンタルオフィスとなります。
カーシェアリングは、駐車場経営の大手企業が運営することが多いですね。
たとえそれがリースだったとしても、車の維持費はバカになりません。
もちろん営業マンが毎日必ず長時間車を使う場合だと、車を所有したほうが安くなる場合が多いでしょう。
しかし、車はたまに使うくらいで普段は公共交通機関やタクシーでの移動が主という場合だと、カーシェアリングは非常に大きなコストカットとなります。
Web上で予約して、面倒な手続き無く15分単位で使えるので、とてもオススメですよ。
また、事務所や打ち合わせスペース、さらにはコピー/プリンターの複合機やオフィス家具なんかもシェアできます。
これがレンタルオフィスやコワーキングスペースと言われるものですね。
レンタルオフィスであれば、たとえ小さい組織でも、きちんとしたオフィスビルに入居できます。
多くの場合は複合機やフリードリンクが共有で利用できますし、受付サービスを提供してくれる場合もありますね。オフィス家具が備え付けであることも多くなっています。
起業時には特に受付サービスが非常に重宝します。郵便や荷物の受取もしてくれますし、電話代行をしてくれるところもありますからね。
これらのサービスを提供してくれつつも、通常の賃貸オフィスと比べて初期費用や月額料金が非常に安くなっていることも特徴の一つです。
もちろん弊社でも、複合機やドリンクなど一通りのサービスを提供しておりますので、ご興味を持たれましたら是非お問い合わせください。
最後に
起業を考えているときは、希望とともに不安が大きく、一歩が踏み出せない方も多くいらっしゃいます。
しかし、少しでも不安を無くすために、固定費を減らす様々なサービスを知り、起業後のキャッシュフローを想定しておくことも大切なことだと思います。
弊社にも、はじめはレンタルオフィスを利用して、ビジネスが成長したら卒業という方もいらっしゃいます。
この記事を読んであなたの起業に対する不安が少しでも軽くなれば、嬉しく思います。