こんにちは。名古屋市内でレンタルオフィスを営むアイ・フジーです。
この記事は、名古屋市内へのオフィス移転される方に向けて書いています。
オフィス選びの時に最も気になることは、やっぱりその賃料ですよね。
オフィスの賃料はそのまま固定費となります。
できるだけ満足できるオフィスに入居しながら、賃料を如何に抑えるかということが大きな課題となってきますよね。
もちろんエリアも大切です。
ということで、まずは賃料をどの程度に
オフィスの賃料には様々な要素が絡んできます。
- 立地
- ビルの築年数や大きさ
- 契約の形態や期間
などなどですね。
これらが絡み合ってオフィスの賃料が決められるのですが、エリアごとにある程度の相場があるのも事実です。
やっぱり現在は名古屋駅周辺エリアの地価が上昇中ですので、賃料相場も西高東低になっています。
この記事では、独自に調査した各エリアごとのオフィス賃料相場を紹介していきます。
オフィスの賃料相場の調査方法
この記事で採用したオフィス賃料相場の調査方法は、主にインターネット上のホームページで公表されている情報を収集して、平均値を出しております。
抽出したデータは以下の条件となります。
- 築30年以内
- ビルの大きさなどはランダムに
- 各エリア20件以上
- 坪単価で比較
また、調査したエリアはざっくりと以下の地区です。
- 名駅エリア
- 伏見・丸の内エリア
- 錦エリア
- 栄エリア
- 久屋大通エリア
- 矢場町エリア
- 大須エリア
尚、この調査結果はあくまで私の独自調査ですので、誤りがある可能性があります。参考までにお考えくださいね。
また調査は2017年10月に行いました。時間差があって相場が変わる可能性もありますので、予めご了承ください。
各エリアの平均坪単価
まずははじめに、各エリアの坪単価について一覧にしてみました。
エリア | 坪単価 |
---|---|
名駅エリア | 10,942円 |
伏見・丸の内エリア | 8,855円 |
錦エリア | 10,722円 |
栄エリア | 8,975円 |
久屋大通エリア | 8,128円 |
矢場町エリア | 7,868円 |
大須エリア | 7,441円 |
こうしてみると、やはり名駅が最も高くなっていますね。
次いで錦。名古屋随一の繁華街は地価も高いようです。
また、やはり官公庁街から離れた矢場町や大須などは比較的地価が低く、探しやすくなっていますね。
私のオススメは矢場町ですよ!弊社のオフィスがありますので!
さて、これだけでも大まかな相場はつかめると思いますが、せっかくなので各地区ごとに少しだけ解説していきますね。
名駅エリア 10,942円
名駅エリアは、いま名古屋市で最も活気のあるエリアと言えます。
大規模で最新の商業施設を伴ったオフィスビルが立ち並び、人の流れもすっかり変わってしまいました。
今後も、名鉄の駅ビル再開発構想もありますし、目が離せない状況です。
ただし、それと引き換えにやはり賃料の相場はぐっと上がってきます。
平均坪単価が、名古屋市内最高の10942.45円というのも納得ですね。
ビジネスが順調で、立地の良さを得て採用で有利になりたい場合には良い選択となりそうです。
また、クライアントの信頼感も得られそうですね。
伏見・丸の内エリア 8,855円
名古屋市のオフィス街といえば、伏見・丸の内エリアですよね。
特徴として官公庁街が近いこと、栄・名駅へのアクセスが非常に便利なことが挙げられます。
賃料相場としては名駅よりはかなり落ち着いてきています。
これはおそらく供給量の問題でしょうか。完全にオフィス街ですし、古くて小さいビルも数多く存在します。
アクセスもよく、賃料も比較的低めということで、かなりオススメのエリアですね。
錦エリア 10,722円
錦エリアは名古屋市随一の歓楽街です。
もちろん一口に「錦」と言っても、一丁目のあたりは完全にオフィス街ですが、2丁目から3丁目にかけて歓楽街の色が濃くなっていくという特徴を持っています。
夜の街が多くなっているので、接待に利用することもあるかも知れませんね。
個人的には平均の坪単価がかなり高くなっていることに驚きました。
もちろん抽出したデータにもよるので、一概には言えませんが、店舗利用が多くオフィス自体の供給量が少ないことも関係しているのかもしれません。
栄エリア 8,975円
栄エリアは、錦エリアの南側に位置します。
錦エリアと同じく1丁目と4丁目では大きく街の様子が違いますね。
例えば栄一丁目はマンションやオフィスビルの立ち並ぶ、割と雑多なエリアと言えます。人通りはそれほど多くなく、落ち着いた印象の街です。
一方四丁目ともなると名古屋随一の混沌としたエリアと言っても過言ではなりません。
外国人が多く、それに従って異国情緒のある飲食店などが立ち並びます。
久屋大通エリア 8,128円
久屋大通エリアは、丸の内エリアと同様にオフィス街と言った趣を持った街です。
ただし、商業施設の立ち並ぶ栄エリアにほど近いこともあり、人通りはそこそこに多くなります。
また、テレビ塔のある久屋大通公園も近いので、開放的な雰囲気を漂わせる街と言えるでしょう。
繁華街と官公庁街の間にある特殊な立地ではありますが、一歩久屋大通公園を東に超えていくと、泉エリアという閑静な街となります。
泉エリアは主にマンションが多く立ち並ぶエリアで落ち着いていますが、オフィスビルも点在しているので、静かな環境を求める場合には良いかもしれません。
賃料も比較的お手頃と言っていい価格帯ですので、オフィスを探しやすくなっているよです。
矢場町エリア 7,868円
矢場町エリアは、栄エリアの東南に位置します。
賃料はかなりお手頃となりますので、かなりオススメのエリアです。
「矢場町」は、地名としては存在しませんが、駅名などにはその名が残る、古い地名です。
パルコや松坂屋などの大規模商業施設も近く比較的賑やかな町並みとなりますが、久屋大通公園を超えて東に進むと落ち着いたオフィス街となります。
最寄り駅は矢場町となりますが、栄駅までもほど近くアクセスは良好といえます。
また、名駅エリアなどと比較すると賃料相場がかなり安くなることも特徴の一つといえます。
弊社のレンタルオフィスもこのエリアにあります。
大須エリア 7,441円
大須エリアは古き良き商店街であり、若者文化と古くからある文化が混ざり合う特殊なエリアです。
栄や名駅エリアとはまた違った雰囲気を持ち、特徴のある飲食店などが立ち並びます。
商店街の中にも賃貸オフィスは存在しますが、大津通以東や大須通以西まで足を運ぶと、一気に静かなエリアになります。
若干栄屋名駅から遠いことがデメリットと言えそうです。地下鉄では乗り換えが必要となりますからね。
賃料が低いのも納得です。
逆にできるだけ安く、でも栄や伏見に近く、ということであればオススメできるエリアです。
賃貸オフィスのメリット
ここまで、名古屋市のオフィス賃料の相場をざっと見てきましたが、すべて通常の賃貸オフィスを対象に調査したものです。
やはり「オフィスを借りる」となると、賃貸が主流ですから、「オフィス移転しよう」と考えられる場合ほとんどの人が賃貸オフィスを探されると思います。
現在オフィスを持つには、いくつかの方法がありますが、それぞれのステージによって選べるオフィスの幅が変わってきます。
- ある程度の人数がいて、広い面積が必要な場合
- 少人数で柔軟にオフィス選びができる場合
- 1人で事業をスタートさせる場合
これらを一つずつ見ていきましょう。
ある程度の人数が居て、広い面積が必要な場合
例えば30人の社員がいて、何らかの都合でオフィスを移転しなければならないとします。
そんなときの選択肢はほぼ一つしか無く、賃貸オフィス一択でしょう。
ある程度の面積が必要な場合に活躍するのが通常の賃貸オフィスです。
ビルの一角からビルワンフロアすべて、またはフロアをまたがって契約など、非常に柔軟にオフィス選びができるのが強みと言えます。
また、オフィスの内装なども自由に変更できるので、そこそこの売上規模がある会社にとっては、賃貸オフィスに入居するのが最も効率の良い選択となるでしょう。
少人数で柔軟にオフィス選びができる場合
10名程度までの比較的少人数で事業を営んでいる場合は、オフィスの選択肢がぐっと増えてきます。
賃貸オフィスはもちろんですが、レンタルオフィスが選択肢にはいってきます。
賃貸オフィスについては、小面積なオフィスもありますので問題ないとして、レンタルオフィスがかなり有力な選択肢となってきますね。
レンタルオフィスの特徴としては、
- 同じ面積なら比較的安価
- 保証金などの初期費用が通常の賃貸オフィスに比べてかなり小さい
- 受付や荷物受け取りサービスを提供してくれていることがある
といったことが挙げられます。
ただし、企業の信頼感という面では若干落ちるというのが実情かもしれません。
保証金が少ないということは、当然企業の負担も少なくなるわけですし、取引先も「ちゃんとしたオフィスを持てないのか」と感じる場合もあるかもしれません。
こういったデメリットはあるものの、固定費の節約、その利便性、さらには立地の良さなどは非常に大きな魅力となることから、近年利用者が増え続けています。
その象徴的な事象として、名古屋駅エリアの大規模商業施設である「大名古屋ビルヂング」と「JPタワー」にはそれぞれ非常に大きなレンタルオフィスが入居しています。
これ以上無い好立地に、最新のビルということで、その利用料は非常に高額となりますが、人数に合わせたオフィス利用という観点で言えば、選択肢の一つちなるでしょう。
1人で事業をスタートさせる場合
1人で事業をスタートさせる場合は、通常の賃貸オフィスよりもレンタルオフィスの方がおすすめです。
レンタルオフィスは、主に10名くらいまでの少人数のオフィスが中心となりますが、一人用の個室を持っているところも数多く見られます。
当然一人用の個室であれば、その賃料はその面積に合わせたものとなりますので、スタート時の固定費削減に大きく役立ってくれます。
また、1人で事業を営む場合に非常に役立つのが、レンタルオフィスの受付サービスでしょう。
来客の対応や荷物の受取を担ってくれるサービスです。
一人で事業を営んでいると、例えばインターネットで仕事道具を購入しても、仕事が忙しくて受け取れないということがあります。
こういったときに、何も気にせず購入して、受取を気にせず打ち合わせなどに出かけられるのは大きなメリットと言えます。
「荷物が来ないからオフィスを出られない」
といった話はよく聞きますよね。
こういった細かいことの為に、事務スタッフを来よするのも大きな負担となりますが、レンタルオフィスであれば解決されることも多いのです。
近年流行を見せるコワーキングスペース
また、個人情報を取り扱わないような業種によっては、近年流行を見せている「コワーキングスペース」と言う選択肢もあるでしょう。
コワーキングスペースでは、多くの場合固定されたデスクエリアなどは少なく、その空間の好きな場所で仕事をすると言うスタイルとなります。
中には「固定されたデスク」を提供してくれる企業もありますので、調べてみるのも良いかもしれません。
非常に固定費を安く抑えることができる上に、会員同士のコミュニケーションも発生する可能性があります。
ただし、殆どの場合そのスペースは「オープンな空間」となります。
士業など個人情報を扱うような業種だとしたら、コワーキングスペースのフリー籍の利用は難しいでしょう。
フリー籍ではなく固定席でも、固定席を保護することはできません。
このように、通常の賃貸オフィス、レンタルオフィス、コワーキングスペースとそれぞれのメリット・デメリットが存在します。
家賃相場と併せて、企業の規模やスタイルによってオフィスの形態を選択してください。